今月のトピック バックナンバー

夏バテと栄養

さて8月に入り異常な暑さが続きますが皆さん夏ばてなどはしていませんか?毎日が記録的な暑さで食事が進まなかったり、ついつい冷たい飲み物ばかりになってしまいがちですが、そんなときこそ、しっかりと食事を摂って暑さに負けないようにしましょう。

8月のトピックは先日ダイエットのクライアントから質問を受けた野菜についてお話をしてみようと思います。

野菜には色々な効果が期待できるとともに、調理の仕方でバラエティーにとんだ食事にも変わります。今晩から野菜料理を一品増やしてみてはいかがですか?

野菜の効能

野菜の栄養素としてはビタミンA・ビタミンB ・ビタミンC・ビタミンE・カリウム・食物繊維などが代表的です。それではその栄養素について体への効能を簡単に記してみましょう。

ビタミンA

にんじん・しそ・モロヘイヤ・ほうれん草・かぼちゃなど
皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ役割があります。ベータカロチンから変換されビタミンAになります。

ビタミンB1

枝豆・とうもろこし・ブロッコリー・アスパラガス 玉ねぎ・ほうれん草 など
神経・筋肉の機能を正常に保つ役割があります。糖の代謝を促進してエネルギーを産生し、神経・筋肉などへエネルギーを供給します。

ビタミンB2

しそ・ブロッコリー・パセリ・ほうれん草など
摂取した脂質を効率よくエネルギーに変える役割があります。ビタミンAとともに呼吸、消化、循環系の粘膜の健康を保ち、眼、皮膚の働きを正常にし保ちます。

ビタミンC

にんじん・しそ・モロヘイヤ・ほうれん草・かぼちゃなど皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ役割があります。ベータカロチンから変換されビタミンAになります。

ビタミンE

ピーマン・ブロッコリー・キャベツ・カリフラワー
コラーゲン(皮膚にハリをもたせ、血管の壁を丈夫にする)の生成にかかわっています。メラニンの生成を抑え、皮膚の色素沈着を防ぎます。免疫力を高めて抵抗力を高めます。鉄の吸収を助け、貧血を予防します。抗ストレス作用のある、副腎皮質ホルモンの合成を促します。

食物繊維

にんじん・おくら・ごぼう・たけのこ・かぼちゃなど
食物繊維は、不溶性食物繊維と、水溶性食物繊維があります。水溶性食物繊維は、ゆっくりと腸内を移動し、糖質、脂肪、コレステロールの吸収のスピードを抑え、血糖値、コレステロール値の抑制にはたらきます。

カリウム

ほうれん草・ひじき・ぱせり・山芋・サトイモなど
体の塩分量を調整し、余分な塩分と水分を尿とともに排出する働きがあります。また、エネルギー代謝を活性化して、神経や筋肉の機能を正常に保つなどの役割があります。

上記で記したように野菜にはたくさんの効果が期待できます。しかしついつい不足しがちなことも多いようです。1日に必要な量は350gなどとも言われていますが、皆さんはいかがですか?色々な方とお話しをしてみると、野菜が摂れないと言われる方は多いものです。ですが、外食が多くてもメニューでチョイスできるものもたくさんありますし、スーパーに行けば既にサラダになっているものや火の通った煮物なども豊富にあります。やはり工夫とアイデアで積極的にたくさん摂っていく事が良いですね。実は私自身、野菜はかなり摂るようにしていて朝食だけで1日の必要量はクリアしています。

野菜ジュースでもいいの?

時々、『野菜ジュースでも良いですか?』と聞かれるのですが・・・答えはNOです。『1本で1日に必要な野菜の量が取れる』がキャッチコピーになっている製品でもビタミン・食物繊維・カルシウムなど栄養素は本来の野菜と比較すると30%にも満たないようです。ですから『1日に必要とされる分量の野菜を使って作ったジュース』と理解する方が正しいようです。

またジューサーにかけてハンドメイドしてもビタミンや食物繊維は壊れてしまい効果は期待できません。ジュースを作った後の残りかすに栄養素が多く含まれているなんてこともあるようです。あくまでも野菜ジュースは足りないものを補助する程度に考えたほうが良いようです。

野菜はダイエットにはもちろん、夏の強い日差しにあたった皮膚や疲れた身体を癒す効果もあります。まだまだ続く暑い夏を乗り切るためにも、また秋に疲れを待ちこさないためにも野菜をしっかり摂りましょう。

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