今月のトピック バックナンバー

膝関節のはなし

今年もあと2か月になりました。残こりの時間を充実して過ごし、今年1年がしっかり終われるようにしていきたいですね。今月は膝についてのお話をしようと思います。

老若男女を問わない膝の悩み

膝の動きは、曲げ伸ばしのみで横への動きはありません。ただし伸ばす際に膝から下が外側と内側に回旋する動きもあります。歩く、走る、その他、様々なスポーツのジャンプ、ダッシュ、ストップなど大きな役割を担っています。これらのことから膝には常に大きな負担がかかっています。

次に、膝を構成している筋肉は、膝を伸ばすときに使われる大腿直筋・内側広筋・外側広筋などで、反対に膝を曲げるときに使われるハムストリング(太腿の裏側)、腓腹筋(ふくらはぎ)などがあります。

膝に悩みを持たれるクライアントさんで多いのは、前出の通り膝痛とO脚やX脚などのアライメント(骨や軟骨の位置)です。年配の方ですと膝痛の訴えは多く、若い方はアライメント改善を希望することが多いです。

膝の痛みはなぜ起こるの?

膝が痛い

膝のトラブルはたくさんの要因が絡み合い引き起こされています。あまり痛みを伴わず、動きの制限がないのであればセルフケアをしながら改善をして行くことをおすすめしています。痛みが強く、歩行が困難な場合などは必ず医療機関でレントゲンやMRIなどの検査をして診断を受けることが必要です。それに応じて改善方法が変わってくるでしょう。

私のクライアントさんは手術の必要はなく筋力トレーニングやストレッチなどで改善を目標にしている方ばかりですが、全員の方が膝を構成している筋肉に硬さが見られます。これは痛みを感じると筋肉は緊張し、緊張することでさらに痛みが増す。というスパイラルが起こっているためです。普段、痛みが伴わない時も歩行などで知らずのうちに、膝をかばって偏った姿勢をしていることが多いのです。そのような状態であれば筋肉は自然と疲労を蓄積しています。筋肉は硬くなれば長さは短くなりますから膝を動かす時の可動範囲は必然的に狭くなるわけです。

その結果、筋肉は骨を引っ張り関節間がさらに狭くなり痛みも生じる事となります。痛みを予防するには膝を動かすための筋肉をほぐし、筋肉の状態を良くするのが第一優先です。柔らかい筋肉になれば痛みも楽になるはずです。その後に筋力の強化をしていくことが必要になるわけです。

膝の痛みを改善しよう!

アライメント改善の方法は単純に膝の筋肉だけではありません。股関節・臀筋の筋肉、腹筋群などが密接に関係しているといえます(以前のトピックに掲載しているので参考にしてください)。両脚を縛って・・・と言うようなことを紹介している人もいますが、もう少しデリケートに関節や筋肉を見ていく必要があると思います。O脚の女性の事例としては、腹筋群・臀筋群の筋力不足のため骨盤が前傾し下腹部が緩む、お尻が下がります。膝のオサラが内側を向いて、膝から下のスネが外側に捻じれるというのが多くみられます。このような場合膝を縛った状態で何をやっても意味を成しません。一つずつ弱い筋肉を強化し、緩い筋肉を締めて、股関節・膝関節のアライメントを修正していくほかはありません。ですからアライメントが改善されるとヒップやウエストもかなり変わって来ます。ポコッと出た下腹部はへこみ、下がったヒップは引き締まったお尻になるはずです。

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