今月のトピック バックナンバー

筋肉痛

8月もあっという間に終わってしまいましたね。これからは日ごとに涼しくなっていくと思います。さて今月は夏の疲れが出てくるこの時期、筋肉の疲労についてお話ししようと思います。

先日、朝からビーチバレーをして、夕方からインドアのバレーの練習に参加しました。1日動きっぱなしで、動いている時から疲労感はかなり出てきていました。その日の夜は落ちるように寝てしまいました。朝になって目が覚めると体中が痛すぎます。とてつもない筋肉痛に見舞われていました。

この筋肉痛のメカニズムは一体どのようになっているのでしょか?年を取ると筋肉痛が遅くなるとかよく言われますが、どうしてでしょうか?またそれは本当なのでしょうか?

筋肉痛のメカニズム

  1. 激しい運動や労働などにより筋肉に微細な損傷がおこります。その損傷部分をに炎症が起こりやすくなることと回復させるため一時的に筋肉が収縮し、動きに対して痛みが生じる。
  2. 筋肉を動かすことで疲労物質である乳酸が分泌されます。それにより筋肉は酸性に変化し硬縮することで痛みを生み出す。

以上のように説はありますが、生理学的にも実ははっきりとしたメカニズムは解明されていません。運動することによりいくつかの要因が重なり合い、痛みを生み出しているものだと思います。

9月に入ると運動をする機会が増えるのではないでしょうか?そんな中で運動をした後、すぐに筋肉痛が発症する人数日たってから発症する人、人によって筋肉痛の発症時間に差があるのはどういうことでしょう?

よく耳にするのは『加齢のせいだ』ということです。しかし、ここでもそのメカニズムは解明されていません。確かに筋肉の損傷とその回復にかかる時間は加齢によって遅くなります。ですが、加齢というよりも運動習慣や筋肉の質による個人差が影響がしているようです。同じ年齢・同じ負荷で、常日頃運動をしている人と、あまり運動をしていない人で比較した実験が行われ、その結果、筋肉痛の発症するタイミング、筋肉痛の度合い、回復時間に大きな差が認められたという報告があるようです。ということで、加齢は筋肉痛発症のタイミングには関係があまりないといえます。

筋肉痛への対処法

いざ、筋肉痛になってしまった時になるべく早く回復するための対処法は以下の通りです。

1.軽度の運動を行う
筋肉は疲労物質である乳酸によって酸性化しています。乳酸は血液中で分解され水と炭酸ガスとして対外に排出されます。軽度な運動(ウォーキングやジョギングな、ストレッチング)を行うことで血液循環が上がり、効率よく乳酸が排出されます。
2.積極的に入浴をする
湯船にしっかりと浸かる、その後に冷水浴をする(一般家庭では水シャワーでも可)。交互に繰り返すことで血管拡張し血液循環が促進されます。激しい運動の直後などはアイシング(冷水浴)ができれば筋肉痛を軽減することも可能です。
3.疲労回復のための食事を摂る
疲労物質である乳酸を蓄積させず、エネルギーに変えてくれるビタミンB1。食品としては豚肉、ウナギ、鮭、大豆などがあります。また乳酸生成を抑制するクエン酸は柑橘系の果物などに多く含まれます。運動後の食事はビタミンB1や柑橘系の果物を積極的に摂取しましょう。

秋になると運動するには良い季節ですし、機会も増えると思います。筋肉痛を起こさないように予防して、また疲労回復も 積極的に行えば短時間で痛みを回復できるでしょう。

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