今月のトピック バックナンバー

走る!

最近、世間はマラソンブームのようです。3月22日にも東京マラソンが開催されます。芸能人がたくさん参加する事もあって、マスコミでも取り上げられています。健康のため、ダイエットのため、競技会へ参加のためなど様々な目的はあるようですが一般ランナーも増えているようです。確かに『走る』ことは誰もが手軽に実践できて、とても効果の高いエクササイズです。そんな『走る』を今まで実際にお客様からあった質問に答える形式で紹介したいと思いますので参考になさってみてください。

ポイント1:いつ走るのが良いの?

よく、朝起きて走る人がいますが、身体にとってはあまりお奨めできません。寝ている間には汗をかいていますので、そのまま走ると水分不足が考えられます。また身体機能としても起床直後は循環機、呼吸器、消化器もまだ眠っている状況でエクササイズには適しません。深夜・早朝などではなく人間の活動時(昼間)に走るのが効果的で安全の面からも適しています。

ポイント2:食べてから走るのが良いの?それとも走ってから食べるのが良いの?

食べた直後は胃・腸で分解・吸収の作業をしています。この作業には血液が導入されます。走ることで筋肉に血液が必要になるため、内臓で使われるはずの血液が不足して作業の妨げになります。また、空腹時に『走る』などの負荷をかけるとエネルギー不足に陥り危険が伴います。という事で食事をして2時間ほど空けてからがベストです。夕方などに走る時は間食などで調整してみても良いでしょう。

ポイント3:ここ数年運動不足でこれから走ろうと思うけれど走る目安はどのくらい?

運動を実践する場合のキーワードは『時間・頻度・強度』です。その人の体力や身体状況によってどのくらいの時間、どのくらいの頻度でどのくらいの強さが適しているかを知ることが必要です。運動不足の人であれば、まずは時間にして20分前後を1日おきに早歩きから始めるのがベターです。その後、強度の設定は心拍数で下記の計算式にあてはめて自分に適した運動量を算出してみましょう。

目標心拍数の求め方

(220-年令-60秒間の安静時心拍数)× 運動強度0.4~0.7(下記参照)+60秒間の安静時心拍数 = 目標心拍数

例) 運動不足で40才・安静時心拍数65回/60秒の場合

(220-40-65)× 0.4 + 65 = 111

1分間に111拍程度を目標にして運動をします。
(走らず歩くことで目標心拍数に達すると思います)

【運動強度について】
0.4 ケガや病気などの後、著しく体力が低下しているときなど
0.5 あまり運動を実践しておらず、体力的に自信がない人
0.6 生活習慣に軽い運動などがあり、身体活動を積極的に取り入れていこうと考えている人
0.7 運動習慣があり、更に体力を向上させていこうと考える人

継続可能な強度設定をしましょう。強度に慣れてきたら上げていくと良いでしょう。また強度の上げ下げは0.05単位で行ってもかまいません。

ポイント4:ダイエットのために走ろうと思いますが、汗をかくためにサウナスーツを着たほうが良いですか?

汗をかくことと脂肪燃焼とは別の問題です。汗をたくさんかけば一時的に体重は減りますが、必要な水分を取り込むことで元に戻ります。それよりも季節や気温などに適したウェアを選ぶことが大切です。今の時期は防寒を第一にウェアの撥水・速乾性を考えておく必要があります。最近では機能性を重視したお洒落なウェアもたくさん発売されています。ウェアで楽しむことも出来るのではないでしょうか。

まだまだ色々な質問がありましたが、中でも多かった質問を出してみました。ランニング・ジョギングは手軽なエクササイズです。走るコースやウェなどでも色々な楽しみ方が出来ます。ただし、走ることはリスクも伴うことを考えておきましょう。生活習慣や運動習慣などを考慮して無理なく継続していくことをお奨めします。今から始めて年末のホノルルマラソンにチャレンジなんていうのも悪くないですよね。

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