今月のトピック バックナンバー

足の裏の痛み

まだまだ日中は残暑が厳しい毎日ですが、少しずつ秋の気配も感じられるようになってきました。涼しくなってくるとスポーツをする機会が増えると思います。運動を積極的に取り入れている人や、あまり運動をしない人でも急にやり始めたときに起こりうる足の裏の痛みについて今月はお話します。

ウォーキングをされているクライアントさんからよく『足の裏が痛い』とか『踵の辺りが痛くなる』など相談を受けることがあります。自分自身もビーチバレーの試合や練習が続いたときなど、痛みを感じたり、筋肉が攣ってしまったりしたことが何回もあります。

東洋医学では足の裏には、ほとんどの内臓のツボがあるといわれています。足の裏で内臓疾患の治療などをする事もあるようです。 私はつぼに関しての専門的なお話しは出来ないので、足の裏(アーチ)の仕組みについて簡単にお話をしましょう。

足の裏(アーチ)の仕組み

足の裏は踵から各指に向かって走る筋膜(筋肉を包む膜)で構成されています。ただし筋といってもあまり伸縮性が高いわけではなく、厚い腱性の板状をしています(腱膜)。この腱膜が足の裏のアーチを支える役割を持ち、またバネの役割もかねています。

人が歩く・走る・ジャンプするなどの運動をすると、足の裏のアーチはその衝撃を和らげる働きをします。 衝撃を感じると、一度筋膜は引き伸ばされた後、瞬時に元に戻ろうとして緊張します。ゴムが強く引き伸ばされたときに戻ろうとする運動と似ています。

運動の負荷が強ければ強いほど、また長ければ長いほど引き伸ばしは強くなり、戻ろうとする力も 強くなります。その腱膜の繰り返し運動によりアーチは疲労がたまり、緊張状態が強くなります。さらに運動が続くことで衝撃に耐えられなくなり、微細断裂をおこし炎症が生じてしまいます。

腱の付着部分である踵に痛みが生じたり、土踏まずの真ん中に痛みが生じるのはこのためです。一般的に足底筋膜炎・足底腱膜炎などといわれています。

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