今月のトピック バックナンバー

ファンクショナルトレーニング

明けましておめでとうございます。
2016年が始まりましたね。今年はどんな年になるのか楽しみです。皆さんも新しい年を迎えて新鮮な気持ちで目標などを立てているのではないでしょうか?私も新しい現場に行くことになり、頑張って行こうと思います。

さて2016年初回のトピックスはファンクショナルトレーニングをテーマにしてみました。一概にファンクショナルトレーニングと言っても内容やエクササイズは様々です。今回はファンクショナルトレーニングって何?と言うところから進めていこうと思います。

ファンクショナルトレーニングとは

セッション風景

最近ではかなり多くの人がスポーツ施設において目的に応じたトレーニングを行っています。そしてトレーニングの方法も多種多様にわたり、テレビや雑誌などの特集によって様々な情報が氾濫しています。今回テーマにした『ファンクショナルトレーニング』は和訳すると機能的トレーニングと言う意味になります。

では機能的とはどういった意味になるのでしょう。機能的な動作は適切な関節が適切な可動域の中で適切なタイミングと強度で動いたときに獲得できるものです。なんだ、当たり前のことだと思われがちですが、人が生活している環境下では重力によって常に身体に負荷がかかっています。そのため機能的な動きが損なわれているのが現状です。であればファンクショナルな動きを獲得するには重力を負荷として立位、歩行、走行、ジャンプなどの動きを考慮しトレーニングすることが必要になります。

人の身体にある関節には大きな動きを生むために適しているモビリティ(可動性)関節と動きを少なくして体の安定感に適したスタビリティ(安定性)関節が存在しています。この2種類の関節の役割を適切に働かせることがファンクショナルな動きの基本でもあります。

例えば胸椎と腰椎・骨盤と股関節があります。腰椎と骨盤はスタビリティ関節です。そこに隣接している胸椎と股関節はモビリティ関節です。それぞれの関節の機能が正しく使われることで身体が安定してさらに機能的な動きが完成するわけです。骨盤がモビリティ関節であったら人は直立することはできません。また股関節がスタビリティ関節であったら歩くことができないばかりか、立ったり座ったりも困難です。(イメージしてみてください)

元に戻りますが重力の負荷を受けて生活をしている私たちは、すでに大きなリスクを持っていると言っても良いと思います。日常生活のなかでの習慣や癖などにより関節が過剰可動性(動かないものがうごいてしまう)や過少可動性(動かなければならないものが動かない)に陥ります。それにより動作に代償が生じ痛みや機能不全の原因になってしまいます。

まとめ

ファンクショナルトレーニングでの効果としては

  1. 人本来の動きで効率よいスムースな動きを獲得できる
  2. 体幹の安定感を向上しバランス能力を向上させる
  3. 全身の動きを正常化することにより各関節の痛みや機能不全の改善が期待できる

今回はファンクショナルトレーニングとは何かについてお話ししましたが、今後少しずつ具体的なトレーニングを紹介していきます。

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