今月のトピック バックナンバー

東京オリンピックについて思う事

明けましておめでとうございます。
2020年、新年を無事迎えることができました。わたしはいつも通りスキー場で新年を迎えております。昨年の反省を生かして今年はさらなる良い年にしていきたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

オリンピックイヤー

オリンピックに見入る人々

2020年最初のトピックになりますが今年は一大イベント、そう、オリンピックイヤーです。私自身としては大変楽しみにしていて、様々な競技、プレーヤーのパフォーマンスを観れることに期待をしています。東京でのオリンピックは2回目となりますが、開催にあたっては様々な問題も出ている大会です。私が感じている東京オリンピックを今回はお話ししてみたいと思います。

東京オリンピック開催が決定したのは2013年9月。今から約7年前です。この時に掲げていたコンセプトは『コンパクト五輪』サッカーの予選を除いた33の競技会場のうち85%にあたる28会場を半径8kmの中で開催するというまさにコンパクトな競技会を打ち出していました。

そのことによって開催費用もコンパクトに収められるとの事でした。私もこれは良いアイディアだなと思いとても良いイメージをしていました。ですが競技会場に関わる問題が次々と起こることになります。ニュース等でかなり取り上げられていたと思います。今となっては『あー、そんなこともあった』と思い出すくらいのことになっていますが。

セーリング会場の若洲オリンピックマリーナが見直しの対象 水球会場のウォーターポロアリーナが見直し、バドミントンは武蔵野の森総合スポーツ施設が見直し、羽田空港の航空管制の空域に入り、競技の撮影に支障が出るおそれが判明したため、トライアスロンはお台場から変更。バレーボールも既存の会場から新規建設に変更。ボート競技会場が仙台を候補地に。特に最近ではマラソン、競歩が気温の問題により北海道に変更。

そして一番のメインでもある国立競技場の建設に当たり建築デザインでのトラブルがありました。ザハ・ハディド氏の設計による建設が大幅な予算オーバーにあたり計画の白紙化が決定。その後、建築家隈研吾のデザインが採用されることになりましたが新旧2つのデザインの類似性についてここでも問題が生じることになりました。このような会場と施設の問題で2013年1月の時点で約7300億円と見積もられていた予算は、一時3兆円を超える予算になってしまっています。

国が行う一大イベントであるため費用が掛かることは仕方がないことではあります。ですがコンパクト五輪を掲げていたにもかかわらずコンセプトから逸脱した費用に膨らんでいる現状はいかなるものでしょう。すべて税金で賄われるわけですから。 そしてコンパクトであったにも拘らず北海道へ会場が代わってしまったマラソン、競歩。これもいかがなものでしょう。暑さによる身体影響を考慮したものであるとされていますが、私が携わるビーチバレーも過酷な条件であると言えます。実際、昨年開催されたワールドツアー東京大会ではブラジルの選手が熱中症で倒れたこともありました。そもそも8月開催することが疑問になります。ここにはお金、利権などプレーヤーたちとは関係のない事が関係しているわけです。また、オリンピック会場として建設された施設を閉会後をどう運営していくか?などの問題も残っているわけです。

運営側について問題点を挙げてきましたが、次は観客である我々とそこに関わる事です。先述しましたが私はすごくオリンピックを楽しみにしています。入場が可能なものならどの競技でもよいので観戦したいと思います。ですがチケット代金の高騰、観戦チケットの入手困難、また近隣の宿泊施設の料金の高騰など一般の人が観戦するには非常にハードルが高くなっています。それでも世界中のアスリートたちのスーパープレーを目の当たりにできれば価値のあるものだと思います。

また日本の観客はサポーターとして様々な競技において、そのマナーはとても評価されています。昨年、盛り上がったラグビーワールドカップやサッカーワールドカップなどでも客席に残ったごみを回収したり、自国以外の選手に対しても称賛を送ったりなど、日本が誇れることだと思います。今回のオリンピックでもぜひそういった姿勢を続けていきたいですね。

私個人としては仕事柄、この大会に何かしら携わることができたらと数年前から思っていましたが、今のところはその希望は叶わずです(笑)

最後にオリンピックに出場するアスリートたちです。早々と出場を決めている選手もいますが、まだ決まっていない競技もたくさんあります。今の時期、8か月後に迫ったオリンピックに日本代表として出場するために選手たちは国内での試合に全力で向き合っていると思います。その中で代表選手になれるのは数人だけです。まず代表にならなければなりません。さらに代表になった後は世界で勝たなければなりません。そのタイミングからサポーターとしてすべての競技の選手たちを全力で応援したいと思います。競技によってはTV、マスコミが取り上げてくれないこともあります。人気の競技でも結果を出さなければ取り上げてもらえません。厳しい現実ではありますが、私個人としては全ての競技者に対して応援をしたいと思います。

日本で行われるオリンピックを観れるチャンスは間違いなくこれが最後になります(私は)。この最後のチャンスを楽しみにしてあと7か月ちょっとを過ごしていきたいと思います。そしてこれからでもこの一大イベントに関わることができないかなぁと思いながら過ごしていこうと思います。

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